Open-S:フルオートマチッククイックカプラのオープン規格
30 9月 2020
プレスリリース
Open-S 油圧ショベル用フルオートマチッククイックカプラの規格が、本日運用を開始しました。本規格に適合する各製造業者の機械式カプラ、チルトローテータ、その他作業ツールは対応が確認され、安心して組み合わせることができるようになりました。本規格適合製品には「Open-S」の表示が与えられます。
Steelwrist AB社のCEO、ステファン・ストックハウスは「Open-Sは、クイックカプラ向けに独自規格として既に確立されているS規格に基づいた新規格です。電気ソケット用プラグ、PCコネクタ、油圧ショベル用クイックカプラなどを網羅するこのオープン規格により、日常生活が一層利便化されます」と述べています。
ストックハウスはRototilt Group AB社のCEOアンダース・ヨンソン氏と共にOpen-Sの開発に当たりました。
ヨンソン氏は「私たちは業界内の各企業が最高の製品を目指して切磋琢磨しあう、健全な競争を信じています。お客様を限定的なインターフェースに閉じ込めてしまうのは本意ではありません。お客様には、Open-S規格に適合する油圧ツールはいずれも当社のチルトローテータに対応すると知ったうえで、安心して当社製品をご購入いただきたいと思います」と述べています。
自由、安全、継続的な開発
本規格は、以上の3つの柱に基づいて開発されました。エンドユーザーにとっては、信頼できる安全ソリューションを備えた、ニーズに合う作業機器を選択し、継続的な技術開発の恩恵を受けられる自由があります。
ヨンソン氏は「製品の接続方法について合意ができているため、お客様は本規格に適合したメーカーの製品ラインアップから自由に選択することができます。本規格の誕生により、どの製品が接続可能で、どの保証規定が適用されるのかが、わかりやすくなりました」と話します。
Steelwrist社とRototilt社はともに、今後は本規格に適合したソリューションを採用するエンドユーザーが増加すると期待しています。また、このOpen-S規格により、コントラクターもフルオートマチッククイックカプラシステムの導入に向けて第一歩を踏み出しやすくなると考えています。
オープンで独立した組織
Open-Sは、独立組織のOpen-S Allianceにより所有・管理されます。Open-S Allianceはメンバー企業 (現在はチルトローテータメーカーのSteelwrist社およびRototilt社) のエンジニアらが作る協議会により運営されます。両社は他社にもメンバー企業となるよう呼び掛けています。
ストックハウスは「本規格のポイントは互換性です。「共通規格の有用性を信じる、信頼のおけるメーカー各社の参加を歓迎いたします。既にOpen-S規格への参加を表明しているメーカーが複数あり、協議を開始しています」と述べています。
本規格に関する全情報は、専用ウェブサイト opens.org をご覧ください
お問い合わせ
Anders Jonsson, CEO Rototilt Group AB, +46 70-590 09 49 [email protected]
Stefan Stockhaus, CEO Steelwrist AB, +46 70-998 13 21 [email protected]